備えあれば憂いなし

ペット食育協会®︎准指導士のobabaこと安藤愛です。

 

日々色々なことに追われて(←言い訳。笑)本を読む機会が少なくなっているおばばですが、久々に一冊まるごとためになる情報ばかりの本を読みました。

『愛犬のための症状・目的別高齢犬ケア百科』(講談社)

です。

もちろん、おばばの師匠である須崎恭彦先生が執筆された新著。

 

えー、ローズ一家はまだまだ高齢犬ではないじゃない、と思われると思うんですが、「備えあれば憂いなし」です。今から将来のことを想定していると、多分、これからの生活に役立つと思っています。

もしローズ一家用にクッションや毛布を買うとしたら?

もしローズ一家のごはんを作るときに新しいキッチン用品を買うとしたら?

ということにも、もちろん参考になりますし、何より「心構え」ができました。

 

ローズさんも先日9歳になって、まだまだ人生折り返し地点にも至っていないとは信じていますが、これから何がどうなるかわからない。

最近急に寒くなったからなのか、周りのわんちゃんでも何かしらの変化が出てきている子もいたりして、そういう周辺状況もあるので、グッと心にしみる情報ばかりでした。

 

介助や介護についても参考になりますし、もちろんわんちゃんのごはんについても書かれていますので、ぜひ皆さんにも読んでほしいなぁと。わんちゃんごはんに関して、先生が今まで発信してくださっていることが凝縮されて載っているように思います。

 

先日、とあるご縁で14歳のダックスちゃんとママさんにお会いしました。今までずっとドッグフードだけを食べてきたけれども、腎臓に症状が出てきて、療法食を獣医さんに勧められたんだけど、療法食を食べない。

なんとか何かを食べてほしいんだけど、今まで手作り食をしてないからどう作ったらいいかわからない。

というお話でした。

でね、そのママさんが獣医さんに手作り食を相談したら、「たぶん、食欲もなくなってきている。もう少し症状が悪くなってくると生命維持のためになんでも食べさせないといけないから、それまで手作りにしなくていいんじゃないですか?」っておっしゃったとのこと。

 

いろんな考え方があると思うので、その先生がおっしゃっていることも一理あるし、たぶん、何も知らないまま手作りを模索するママさんの負担を考えての言葉だったんだと信じたいのですが、それでもやっぱり、おばばの感覚だと「理解不可能」な言葉。

 

なぜ一生懸命生きてるわんちゃんが、シニアになって、あと何十年も生きられるわけではないのに、最後までインスタントフードを食べなきゃいけないのか?

いやね、食べたがって食べてればいいんですよ。でも、食べたくなくて食べないのに、無理やり食べたくない療法食を食べなさい、と。

そりゃーないよねー

と思わざるを得なかった。

そして、そういう状況で悩んでいる飼い主さんは多いんだろうなぁと痛感しました。

 

でもね、一つだけその獣医さんにお伝えしたいのは「わんちゃんの手作りごはんを作ったことがないのに、いきなりシニアちゃん用の介助食、作れると思います?」ってこと。

ずっと作っているから、その子が好きなものもわかるし、その子がどんな食べ方をするかわかるし、それをどう加工すればいいんだな、っていうのがわかる。

だから、おばばは声を大にして言いたい。

 

老いは突然くる。病も突然くる。

フードを食べなくなったときの備えとして、手作りごはんを始めましょうよ。

 

毎日、毎食じゃなくてもいいと思うんです。

何かしら、その子が「これなら食べる」ってものをわかっているのがすっごく大事だと思う。

 

須崎先生の新著を読んで、そんな風に思ったおばばでした。

タイトルには高齢犬ってありますが、まだまだうちの子は若いから、って方も、ぜひ読んで頂きたい一冊です。

 

 

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